季節の変わり目は、肌悩みが増える時期です。中でも一番は、秋から冬への変わり目。肌荒れやかゆみ、粉ふきなどがよく聞かれますが、最も多いのは“乾燥”です。
きちんと保湿をしていても肌状態の悪化を感じるときは、いつものお手入れに「スキンケアオイル」をプラスするのがおススメ。スキンケア用品の効果を最大限に引き出せますよ!
乾燥が進むと失われてしまう<肌バリア機能>を取り戻すためにも、まずは、どんなオイルがあるのかを見ていきましょう。
スキンケアオイルの種類
大きく分けて「ブースター(導入)用オイル」と「保湿用オイル」の2種類があります。
ブースター用オイル
洗顔後すぐに使用することで、次に使うアイテムの効果を上げられます。
乾燥した肌は、表面の角層が乱れています。ゴワゴワの状態で化粧水などをつけても、角層まで浸透しづらく、さまざまな肌悩みに…。
最初にブースター用を使うと肌が柔らかくなり、適度にうるおいも与えるため、後のアイテムが浸透しやすくなるのです。
保湿用オイル
肌の乾燥を防ぎ、うるおいを守る効果があります。表面をオイルで覆って水分の蒸発を防ぐため、しっとりと保ちます。
使い方は、主に3通り。
・スキンケアの最後になじませる
・乳液やクリームに混ぜる
・リキッドファンデーションやBBクリームに混ぜる
いずれも、スキンケア成分をしっかりと閉じ込めて、乾燥を防ぎます。
導入のタイミングと使い方
スキンケアオイルは季節に関係なく使えますが、いつものお手入れで十分にうるおいを感じられなくなってきたときに取り入れてみましょう。保湿していても乾燥を感じるのは、補っている以上の水分が蒸発している証拠。スキンケアオイルの出番です!
単体で使う場合は、1〜2滴を手のひらに伸ばして温めてから、優しく肌に伸ばしましょう。
オイルを取り入れたスキンケアの順番
スキンケアにオイルを取り入れる際は、次のような順番で使用していきます。
1.洗顔
↓
2.ブースター用オイル
↓
3.化粧水
↓
4.乳液・クリーム等
↓
5.保湿用オイル
※保湿用オイルを乳液やクリームに混ぜる場合は、混ぜたものを「4.」で使用します。
※商品の特性によって使い方が違いますので商品の説明欄をご確認ください
種類と選び方
スクワランオイル
敏感肌の方には「スクワランオイル」がピッタリです。
「スクワラン」は、人間の皮脂にも含まれる<スクワレン>という成分を、より酸化しにくく変化させたもので、人間の皮脂に近く、肌への刺激が少ないのが特徴です。スクワレンは、肌のうるおいやバリア機能などを司る成分ですが、25歳を過ぎたころから急激に減少していきます。
スキンケアの最後に使うことで、年齢とともに減少する保湿力を補います。
チアシードオイル
重ためのオイルが苦手な方に使ってほしいのが「チアシードオイル」です。
軽くさっぱりとした使い心地で、角層へ浸透しやすく、ブースター用として使うのが効果的です。
注目すべきは、<セラミド>の生成を助ける作用。セラミドは、肌の細胞同士をつなぐとともに、水分を保つ役割を担っていて、肌バリア機能に働きかけます。また、チアシードオイルに多く含まれる<α-リノレン酸>は抗炎症作用があり、肌の代謝を促進させるため、肌荒れの改善にも役立ちます。
ローズヒップオイル
年齢肌の悩みには「ローズヒップオイル」を取り入れてみましょう。
<リノール酸>というオメガ6系脂肪酸をはじめ、<必須脂肪酸>が豊富に含まれています。食事やサプリメントなどで補うイメージがありますが、実は肌に直接つけても、とても良い成分です。肌を柔らかくする働きがあり、シワ予防やハリ感アップなども期待できるため、年齢肌にぜひ試してみたいオイルです。
やや重ための感触なので、スキンケアの最後に追加すると良いでしょう。
ホホバオイル
脂性肌の方やニキビができやすい方は「ホホバオイル」をチョイス。
さらっとした軽めの使い心地で、ブースター用にも保湿用にも使えます。
ホホバオイルに多く含まれる<ワックスエステル>という成分は、うるおいや弾力を保つ働きがあり、人間の体の表面=肌・毛髪・角膜などにも含まれています。角層には2〜3割含まれているため、肌なじみが良いのが特徴です。
使うときに気を付けたいこと
初めて使うときは、いきなり顔につけずに、腕の内側などの目立たない部分でパッチテストをしましょう。鉱物油(ミネラルオイル)に比べると、天然素材から抽出したオイルは肌に優しいのですが、合わない場合もあります。
使用量の目安は1〜2滴ですが、商品によって使用量が異なることもあります。商品説明に書かれている用量・用法を守りましょう。
また、オイルは長期間保存していると酸化し、色や香りが変わってきます。早くて1ヶ月くらいで酸化し始めるものもあるため、開封日を記録して、遅くても半年以内で使い切ります。しっかりと密閉し、直射日光を避けて保管することも重要です。
保管時の温度も注意。ローズヒップオイルのように酸化しやすいオイルもあります。開封後3ヶ月以内に使い切ることをお勧めします。また、使った後は必ずキャップをキッチリと閉めて、涼しいところで保管してください。
まとめ
乾燥が気になる季節。いつものスキンケアにオイルを追加することで、スキンケア効果アップが期待できます。
洗顔直後に使用して、後のスキンケア用品の浸透を助ける「ブースター用オイル」、スキンケアの最後に使用して、保湿効果を高める「保湿用オイル」があります。
ブースター用にはチアシードオイルやホホバオイル、保湿用にはスクワランオイルやローズヒップオイル、ホホバオイルがおススメです。
美容にオイルをうまく取り入れて、これからの季節を快適に過ごしたいですね。
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